【閉鎖病棟入院記】vol.14 Cさん

7時35分、看護師さんが「今日シーツ交換お願いします」と部屋に来て起きる。30分にアラームセットしたつもりでいたけどしてなかったわ。眠い。
40分、朝食のアナウンス。
8時、朝食。
・ご飯
・ワカメとお麩の味噌汁
・メンマとキュウリ
・鯖の味噌煮
・昆布の佃煮
・しめじとほうれん草のおひたし?
ご飯を半分くらい残した。

部屋に戻ると布団が剥がされていた。おお、早い…。廊下の手すりに新しいシーツが置いてあったので、自分で取り付ける。

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35分、朝食後の薬のアナウンス。
41分、服薬。

私の後に入った人で、何となくこの人怖いなと思ってる人がいる。Cさんとしよう。男性だ。
この人は比較的よく喋る方の人だ。何かと看護師さんにも声をかけている。年配の患者さんとも機会があれば話しているようだ。
この人の何が怖いのかというと、何を考えているのかよく分からないところが怖い。
彼は食事を5分で終えるので、私がまだ食べてる間にウロウロしてることが多い。一旦部屋に戻ったかと思うとロビーに戻ってきて、同じテーブルだったおじいちゃんに、
「〇〇さんは韓国のスター俳優、イ・ビョンホンを知っていますか!?」
と、突然聞いたりする。
おじいちゃんが「はい」と答えると「そうですか」と言って帰っていく。え?それだけ?
また別のタイミングで看護師さんに
「〇〇について〇〇だと思いますか!?」
と聞いて
「えっ?ないです!」
「そうですか」
と言って去っていく。とにかくそこから話を膨らませようって事でなく単純に質疑応答しているだけなのだ。
あと話し方が苦手だ。なんというか、演説口調というか、先生調というか。謎の「分かってますよ」感というか。ハキハキしていて、自信たっぷりで、変に落ち着いてて、妙な間があるのだ。うまく言えないけど。

いつもCさんは向かいのテーブルで食べてるんだけど、今朝は配膳前にCさんと話してたおばあちゃんが私の隣に座って食べることになって、Cさんは自分が食べ終わったあと私のテーブルのところへ来た。ちょうど斜め向かいのRぴょんが食べ終わった頃だったので、Cさんが私の正面に座り、入れ替わりでRぴょんが席を立って部屋に帰ってしまった。
おばあちゃんとCさんの話を聞くに、どうやら、今朝窓から病室同士が見えて、おばあちゃんがおじいちゃんに手を振っていたらしい。で、それをCさんも見てて、おばあちゃんはCさんにも手を振ったらしい(?)。
その出来事がきっかけで今朝Cさんはおじいちゃんを通しておばあちゃんの名前を知ることになり話すことになったようだ。
ちなみにCさんは44歳で独身らしい。
Cさんは「〇〇さん(おばあちゃん)はちゃんと勘で分かるんですね、僕の父は△△✕✕っていうんですけど、ちゃんと勘で分かるんですよ」と言っていた。ん?何が?
「〇〇(苗字)、っていうのがね、今日ね、ちゃんと分かってるんですよ。僕とこうして話すってことが。手を振ってる時にもう分かってるんですよ。だから全然ボケてないですよ。ちゃんとね?勘で分かるから」
全然何が何だか分からないんだけど、おばあちゃんは「ああそう、うんうん」と同意している。分からないのは私だけなのか?「あなたが素晴らしい人だということはよくわかった」とおばあちゃん。あ、これ、適当に頷いてたパターン?
Cさんは「いや、そうじゃなくて」と自論を展開。つまりおばあちゃんとCさんが話すようになったのは運命的なものであり、それをおばあちゃんは最初から知っていた、というような話っぽかった。多分。
一通り話し終わって満足して席を立つCさんに、おばあちゃんは「だって毎日ここでみんな顔合わすでしょ…」と言いかけた。そうだよね、直接話さなくても顔は見てるもんね。目が合ったら挨拶くらいするもんね。
私はCさんから話しかけられないようにご飯しか見てなかった。怖かった。私が勝手に怖がってるだけなんだけど。全然なんの害もないんだけどなんか底知れない怖さがある。

9時38分、血圧測定と検温。数値忘れたけど高い方も100以下だった。36.8度。

10時8分、清掃。

10時54分、先生が来る。寝てた。
夜眠れますかと聞かれてよく起きると答えた。寝れなかったら追加眠剤あるので飲んでくださいと言われる。あと日中なるべく起きてて下さい、と。ですよねー。でも今日は寝たい。

11時45分、昼食のアナウンス。寝てた。
12時、昼食。
・サフランライス
・キーマカレー
・キャベツと人参とコーンのサラダ
・バナナと桃のヨーグルト和え
カレーが辛かった。カレーとご飯を3口分くらいずつ残した。

デイケアの予定をすっぽかしたOさんのご飯がワゴンになくて(本来居るはずのデイケアのほうに送られてる)、Oさんの怒りのスイッチが入ってしまい、「デイケア行かなかったからでしょ〜」と言った看護師さんに対して「うるせえバカ女!」とご立腹だった。よせばいいのに「デイケアって何するの?」と聞く猛者のおばあちゃんがいて「知らねえ」と吐き捨てられててヒー!と思ったけど、程なくしてご飯が到着して遅いとか文句言いながら「どうも」って受け取ってあとは大人しく食べてた。ほっ。

27分、服薬。あれ、薬のアナウンス鳴ったっけ?

13時24分、明日はお湯が出なくなるのでお風呂に入れないから今日のうちに入れとのアナウンス。まじかよ。でも入る気が起きない。

16時2分、巡回。寝てた。

16時半頃、母が来る。洗濯物を受け取る。入院が決まる前に申し込んだ乳がん検診の案内が着ていたので見せてもらう。行けないのでキャンセルせねば。
ここのトイレは自動で電気が消えるので、中で長時間じっとしていると勝手に電気が消えてしまう。なのでこもっている時に電気が消えると小躍りするという話を実演付きでしたらめっちゃウケた。実際電気が消えると必死にジタバタしている。
17時24分、母帰る。

35分、乳がん検診のキャンセルの電話をする。

45分、夕食のアナウンス。
18時、夕食。
・ご飯
・ネギとえのきの味噌汁
・白身魚のミニトマト煮
・クリームシチュー
・キャベツと人参のサラダ
ご飯を半分ちょっと残した。

いつも向かいの机にいるCさんが居ないと思ったら背後の席のどこかで食べてたらしい。お盆を下げる時また看護師さんに質問していた。「あの!サッポロ一番味噌ラーメン、とか、ここで勝手に作って食べてもいいですか?」
「ダメです!どこで作るの?」
「あそこのIH…(給茶機の横にキッチンの設備がある)」
「あれは飾りです。使えません。ダメです。」
厳重に断られてた。お腹すいてるのかな?

28分、夕食後の薬のアナウンス。
34分、服薬。

20時30分頃、寝る前の薬のアナウンス。
36分、服薬。

夕食から後はマンガを読んで過ごした。ピッコマで「待てば0円」のやつは無料で毎日少しずつ読めるのでありがたい。「シュガシュガルーン」があったのでつい読んでしまった。これも「待てば0円」なので明日また続きが読める。
マンガ読んでるとあっという間だな。そろそろおやすみなさい。

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小鳥遊みちる

小鳥遊みちる

双極性障害Ⅱ型を患いながら30代から小説家を目指す。個人サークル「天鏡ラボラトリー」で活動。好きなジャンルはSF。サイボーグやアンドロイドが好き。現在自宅療養中。11月29日生まれ。福島県郡山市出身。千葉県在住。
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