【閉鎖病棟入院記】vol.11 ナガイくん

7時40分、しぶしぶ起きる。頭が痛い。
45分、朝食のアナウンス。
8時、朝食。
・ご飯
・大根と油揚げの味噌汁
・カブとキュウリの漬け物
・煮魚(サバじゃなくて…なんだっけ…)
・里芋の煮物
・キャベツと人参の白ごま和え?
ご飯を半分くらい残した。

Rぴょんと朝から色々お話した。彼氏のこと、結婚のこと、両親のこと。他愛もないことだけど、話し相手が居るってありがたい事かも。ほとんどRぴょんからの質問だったけど。

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今朝の夢はなかなか面白かったんだけどうまく書き起こせない。文脈も設定もガバガバで説明が難しい。
4人チーム(私、少年、お兄さん、お姉様)で時空を渡り世界の不具合を修正する旅をしている夢と、とある繁華街のガイドの仕事をしていて、アニオタ向けなたこ焼き屋さんを教えてくれと外国人観光客に言われて、「ああ、あの本に載ってたところでしょ、OK、OK、I see。でも場所分かんないんだよな…神出鬼没の店だし」という夢を見た。そしてアングラバンド?小劇団?のとあるメンバーの身体が魔改造されて身体がタンクになっていて、焼酎と割り物が常に装填されてていつでも呑めるようになっている!という、どこから突っ込んだらいいのかわからない夢も見た。

8時58分、朝食後の薬のアナウンス。今日は遅いな。
9時5分頃、服薬。

9時43分、血圧測定と検温。102の69、36.8度。

11時47分、昼食のアナウンス。少し寝てた。
12時、昼食。
・ご飯
・じゃがいもとネギの味噌汁
・チキンカツ
・もやしと人参のナムル
・ヤクルト
ご飯を半分以上残した。

食べている途中、Oさん(とする。以前給茶機の前とかで怒鳴っていたおじいちゃん)の妄想劇場が始まってしまい、「違う、そうじゃない」「全然違う」と大きな声で言い出し、次第に「ナガイくん」という人物が登場し、「よし行けー!行けナガイ!!」「いいぞ、ナガイくん、よし、よし行け!」などと応援が始まり、「よし行け!行け!あー!あーッハッハッハ!」「良くやったナガイくん、良くやった!」「行けナガイー!あー!ハハッ!」と何か好成績を収めたようだった。楽しそうだった。そういえば以前も「ナガイくん、君は良くやった、えらいよ、大臣だ」とか言っていたことがあった。
看護師さんは「Oさ〜ん、静かに食べようね」「みんな静かにしてるから静かにしよ?」と声をかけていたのだけど全く介入できないようで、Oさんは看護師さんを無視してしゃべり続けていた。
私の背後にOさんが居たので、どんな様子で喋っているのか、食べ終わってから振り向いてみたら、コップを揺らしながらその水面を眺めている感じだった。水面を眺めながら応援し、ハハッと笑うと飲み干していた。もしかしたら既に中身は空だったのかもしれない。
Oさんが見ている妄想という名の一種の仮想現実はどんな風に見えているんだろう、と思った。現実と妄想のレイヤーがどう重なって共存しているのか、それを知り得るのは当の本人ただ一人しかいない。

12時22分、昼食後の薬のアナウンス。
24分、服薬。

14時頃、母襲来。着替えを持ってきてもらう。近状報告とか、テレビがどうだったとか、色々話した。
15時25分頃、母撤退。

16時頃、夜勤さんの挨拶。
20分頃、巡回。
17時、ゴミ回収とちょっとだけ清掃。

17時47分、夕食のアナウンス。
18時、夕食。
・梅混ぜご飯(なのに全然梅の姿がない)
・三つ葉とお麩のお吸い物
・シュウマイと付け合わせの…葉物
・ナスの…冷たくて…小口ネギがまぶしてあるやつ
・豆腐とあさりを煮たやつ???
なんと知能指数の低いメニュー説明…自分でもちょっと混乱しながら食べてた。分からない、名前が、分からない…!
ナスは普通に煮物かな〜と思って口に入れたら冷たくて「!?」ってなったし、豆腐とあさりのは特徴的な味付けやとろみもなくただ豆腐とあさりが煮汁に浸かっていたし、付け合わせの葉物は食べたことあるんだけど名前が全然思い出せないし、ご飯は蓋を開けた時に梅の香りがしてテンション上がったのに(梅好き)ピンクに色づいてる割に梅の姿が見当たらず味もせず、混乱を極めた。
この記録を読んでいる人にはもう言わなくてもバレているかもしれないけど、私は料理をしない人だし食に興味がほぼ無い。バカ舌だし、食べられれば何でもいいと思ってしまう(でも最近病院食を食べ続けてきて食べにくいのは味の薄さだと気づき始めた)程度のレベルなのでなんていうかホント申し訳ない。

ていうかそう、そうなのよ、味が薄味で単調だから辛いのよ病院食。認知症で食事の介護が必要なおばあちゃんが、味に濃淡がないからイヤだと言って口に入れてくれなくて、お茶も飲んでくれなくて看護師さんが困ってた。
私は元々薄味好きな方ではあるけど毎食薄味は流石に飽きることが分かった。確かにふりかけ欲しくなるの分かるわ。あとめっちゃマック食べたい。でも前に一食だけ味が濃い日があったよね。あれはご飯が進んだ。味付けってパワーなんだなとちょっと思った。パワーの勢いでご飯が食べれる。パワーが弱いとご飯が進まない。濃けりゃいいってもんでもないけどね。

18時25分、夕飯後の薬のアナウンス。
35分、服薬。

昨日の反省を全く生かさずずっと暇速(旧サイトの方)を見てた。母が帰った後から見始めた「救いようのないキモオタの俺にストーカーができたよー\(^o^)/」(http://himasoku123.blog61.fc2.com/blog-entry-265.html)シリーズが面白かった。
スレ主の元にいわゆる電波なストーカーが現れ、その対応を安価(レス)で決めて実行していくというもの。ここに登場したストーカーは合宿所報告選(http://sasakama.s13.xrea.com)に集められるようなイタい妄想に他人を巻き込んでいくタイプだ。

合宿所報告選(以下合宿所)は私が大学を中退してアルバイトを始めた頃によく読んでいた。10年以上前のことになる。当時の私はなかなかの鬱状態で、無理やり週五の9時〜18時で働きながら空いた時間を二階堂奥歯さんの「八本脚の蝶」(http://oquba.world.coocan.jp/oqsearch.html)か合宿所を読むことで思考停止していた。
合宿所にまとめられている頭のおかしな人たちは、私の想像の遥か上を行き、時には恐れながら、時には面白がりながら読み進めていった。それは「これは狂っている」「でも私はまだここまで狂ってはいない」というセルフセラピーになっていた。

妄想とひと口に言っても多種多様で、今ちょうど廊下から怒鳴り声が聞こえるOさんのような「何かに対して怒鳴ったりしている人」は私には狂気が低く感じられる。それはその妄想が一種の夢のように自己世界で完結しているからであり、迷惑にはなっても危害が及ばないからだ。だけど、例えばそのストーカーのように、自分の妄想世界に相手を引きずり込み、妄想世界に従った振る舞いを要求するというのは狂気が高いと思う。そういう狂気は凶器になりかねる。

私が今日読んだシリーズはVIP板の安価モノだったからネタ要素が多く笑いながら楽しく読めたけど、合宿所のはシャレにならないシリアスなものもあるので、興味のある人は読んでみてください。

20時28分、寝る前の薬のアナウンス。
33分、服薬。

今日も日中ほとんど寝なかったな。ラミクタールたった1錠であれだけの眠気か〜強いな…。
でも寝ないと寝ないでしんどいかもしれない。いや、今はまだ辛くないんだけど、起きてる間中ネット見て思考停止させてるってことはつまり何かから逃げてる。それは悪い思考や憂鬱な思考、傷つく思考。こいつらが入り込まないようにネットに没頭させている。矛盾しているけどフル回転で停止させている。時々休むようにしよう。

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小鳥遊みちる

小鳥遊みちる

双極性障害Ⅱ型を患いながら30代から小説家を目指す。個人サークル「天鏡ラボラトリー」で活動。好きなジャンルはSF。サイボーグやアンドロイドが好き。現在自宅療養中。11月29日生まれ。福島県郡山市出身。千葉県在住。
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